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Claudeのプロンプトの型:日本語でそのまま使えるテンプレート

資料、読み手、目的、条件、例をそろえるだけで答えが変わるClaudeのプロンプトの型を、稟議書の実例とあわせて紹介します。

Claudeの答えが「なんだか一般的」だと感じるとき、原因はたいていプロンプトの短さにあります。短い指示は効率的に見えますが、実際にはClaudeに多くのことを推測させています。誰が読むのか、何のための文章なのか、どんな出来なら合格なのか。推測に任せると、いちばん平均的な答えが返ってきます。この記事では、日本語で仕事をする人がそのまま使えるプロンプトの型を紹介します。

日本語プロンプトは特に「省略」に注意

日本語は主語や目的を省略しても通じる言語です。人間同士なら「いい感じにまとめておいて」で伝わることもありますが、Claudeには前提となる社内の空気や過去のやりとりが見えていません。Anthropicのプロンプトのベストプラクティスにも、「背景をほとんど知らない同僚に見せて、その人が迷うならClaudeも迷う」という考え方が紹介されています。昨日入社したばかりの同僚に仕事を頼むつもりで書くと、ちょうどいい具合になります。

コピーして使える型

<資料>
[議事録、メールのやりとり、下書き、データなどをそのまま貼る。
長い資料はここ、いちばん上に置く]
</資料>

あなたは[この仕事に必要な専門家]として手伝ってください。
読み手は[誰か。その人がすでに知っていること]です。

やってほしいこと:[1から2文で、欲しい結果として書く]

目的:[なぜこれが必要か。何がうまくいけば成功か]

条件:[文字数、形式、敬語のレベル、入れるもの、入れないもの]

参考にしてほしい例:
<例>
[気に入っている過去の文章をひとつ]
</例>

足りない情報があれば、始める前に3つまで質問してください。

タグは英語でなくても構いません。大事なのは、貼り付けた資料と指示がはっきり分かれていることです。ベストプラクティスでも、長い資料はプロンプトの上のほうに置き、指示はその後に書くことが勧められています。

それぞれの項目が必要な理由

資料を貼る。いちばん効果が大きいのがこれです。「先週の会議の件で」と説明するより、議事録そのものを貼ったほうが正確です。

専門家と読み手を分けて書く。「経験豊富な広報担当として」は答えの水準を決め、「ITに詳しくない役員向けに」は言葉選びを決めます。同じ内容でも、エンジニア向けと経営層向けではまったく別の文章になります。

やることを「結果」で書く。「メールを書いて」は作業です。「電話なしで、取引先に新しい納期を了承してもらう」は結果です。何をもって成功とするかがわかると、Claudeの判断が良くなります。

目的を書く。多くの人が省略する部分ですが、効果は大きいです。「短くして」より「移動中にスマホで読まれるので短くして」のほうが、狙いに合った答えになります。

敬語のレベルを明示する。日本語ならではのポイントです。「社外向け、丁寧だが堅すぎない」「社内チャット向け、です・ます調で簡潔に」のように書くだけで、トーンのずれがかなり減ります。

例をひとつ見せる。形容詞を並べるより、良い例をひとつ見せるほうが早く伝わります。自分が過去に書いた文章があれば、それがいちばんです。

質問を許可する。最後の一行が、実はいちばん時間を節約してくれます。

実例:稟議書の下書き

よくある短いプロンプトです。

SaaS導入の稟議書を書いて。

型に当てはめるとこうなります。

<資料>
導入したいツール:[名前と機能の概要]
現状の課題:[経理部で請求書処理に毎月かかっている作業の説明]
見積もり:[貼り付け]
</資料>

あなたは社内調整に慣れた経営企画の担当者として手伝ってください。
読み手は部長と経理部長で、ツールの技術的な詳細には関心がありません。

やってほしいこと:この稟議が一度で承認されるための稟議書の下書き。

目的:前回の類似案件では「費用対効果が不明確」という理由で差し戻されました。
今回はそこを最初に解消したいです。

条件:A4で1枚程度。導入目的、費用、期待効果、リスクと対策の順。
効果はできるだけ数字で。社内文書らしい、です・ます調で。

足りない情報があれば、始める前に3つまで質問してください。

書くのに2分ほど余計にかかりますが、何度も修正を繰り返すよりずっと早く終わります。

「よく考えて」と書く必要はあるか

ネットで見かけるテンプレートの多くは、最後に「ステップバイステップで考えて」と書いています。現在のClaudeのモデルは、どれだけ深く考えるかを自分で調整するので、以前ほど必要ではありません。もっと深く考えてほしいときは、アプリならモデル選択メニューのeffort設定を上げます。Claude Codeでは、メッセージに ultrathink と書くとそのターンだけ深く考えます。公式ドキュメントによると、特別に認識されるのはこの単語だけです。

2回目以降に使える一言

最初の答えは下書きです。そこから先は、短い追加の指示で仕上げていきます。

この文章でいちばん弱い部分を3つ挙げて、そこだけ書き直してください。
この案に反対する立場から、いちばん強い反論をしてください。
そのうえで、決める前に何を確かめるべきか教えてください。
私のプロンプトを、資料、読み手、やること、目的、条件、例の形に
書き直してください。埋められない項目は私に質問してください。

よく使うプロンプトはスキルにする

毎日同じプロンプトを貼っているなら、スキルとして保存しておくと便利です。Claude Codeでは ~/.claude/skills/ の中にフォルダを作り、SKILL.md を置くと、フォルダ名がそのままコマンドになります。Claudeアプリでも、同じフォルダをzipにしてカスタマイズのスキル画面からアップロードできます。

まずは、次に一行で送ろうとしていたプロンプトに、資料と読み手と目的を足してみてください。いつもの答えと比べると、違いはすぐにわかります。

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