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週末の二日間でClaudeを覚える:一つの仕事で学ぶ設定と使い方

毎週の仕事を一つ題材に、土日でClaudeを自分専用の相棒にする手順です。指示、メモリ、プロジェクト、スキルの設定と、日本語の報告メールでの試し方を紹介します。

「Claudeを使ってみたけれど、思ったほどではなかった」という声をよく聞きます。話を聞くと、ほとんどの人が毎回まっさらなチャットに、背景を何も伝えずに頼んでいます。それでは初対面の人に仕事を頼むのと同じです。この記事では、週末の二日間で、Claudeを自分の仕事をわかっている相棒にする手順を紹介します。ポイントは、機能を全部覚えようとせず、毎週やっている仕事を一つだけ題材にすることです。

金曜の夜:題材にする仕事を一つ決める

毎週くり返していて、出来の良し悪しを自分で判断できる仕事を選びます。この記事では「打ち合わせのメモから、取引先への報告メールを作る」を例にします。日本の会社で働いていると、ほぼ毎週発生する仕事だと思います。

用意するものは三つです。

  • 過去の打ち合わせメモを二つか三つ(社名や個人名などは伏せておく)
  • 自分で書いた、気に入っている報告メールを一通
  • 「良いメール」の条件を書いたチェックリスト

チェックリストは、たとえば「400字以内」「メモにない事実を書かない」「担当者と期限はメモに書かれている場合だけ入れる」「未決事項は最後にまとめる」「敬語は丁寧すぎず、社外向けとして自然なレベル」といった形です。週末で作るものの中で、これがいちばん大事です。

なお、社外秘の資料をアップロードしてよいかは会社によって違います。迷ったら、事前に社内のルールを確認しておきます。

土曜の午前:アカウントの基本設定をする

一度設定すれば、すべてのチャットに効きます。十五分ほどで終わります。

  1. Claudeへの指示。画面左下のイニシャルから設定を開き、自分の仕事と、回答の好みを数行で書きます。
  2. メモリ。「設定 > メモリ」で「チャットからメモリを生成」がオンになっているか確認します。チャットの中で「これを覚えておいて」と伝えれば、その内容を直接保存することもできます。
  3. コード実行とファイル作成。Settings > Capabilities(設定の機能の項目)でオンにします。WordやExcelなどのファイルを作れるようになり、後で使うスキルにも必要です。

指示の例です。日本語で書いて問題ありません。

私は[業種]の会社で[職種]をしています。主な仕事は[業務内容]です。
回答は結論から、短い段落で書いてください。
社外向けの文章は、丁寧だが回りくどくない敬語で書いてください。
情報が足りないときは、推測せずに一つだけ質問してください。
名前、日付、数字を作らないでください。不確かなものは明記してください。

Claudeは「させていただきます」を重ねたり、カタカナ語を増やしたりすることがあります。気になる表現があれば、ここに「使わない言葉」として書いておくと減らせます。

土曜の昼:まずは普通のチャットで試す

何も作り込まない状態で、一度試してみます。お手本のメールを貼り、「このメールの構成と文体の特徴を説明してください。まだ新しい文章は書かないでください」と頼みます。読み取りがずれていたら訂正し、そのあとでメモとチェックリストを渡して下書きを作らせます。

出てきたメールはメモと並べて読み、メモにない事実、抜けているToDo、自分なら使わない表現に印をつけます。修正は具体的に伝えます。「納期は確定していないので、未決事項に移してください」は効きますが、「もっと良くして」は何も伝わりません。

土曜の午後:この仕事専用のプロジェクトを作る

プロジェクトは、指示と資料をまとめておける作業場所です。プロジェクト内のチャットは、毎回その前提を踏まえて始まります。無料プランでも作成数の上限つきで使えます。詳しくは公式ヘルプにあります。

  1. 「取引先報告メール」のように、この仕事専用のプロジェクトを一つ作る
  2. プロジェクトの指示に、形式、チェックリスト、敬語のレベル、情報が足りないときの対応を書く
  3. お手本のメールと、よく使う定型文をナレッジとしてアップロードする
  4. 別のメモで、もう一度同じ仕事をさせる

ルールは一か所にまとめます。指示では400字以内と書いたのに、お手本が800字あると、Claudeはどちらに合わせるべきか迷います。

日曜の午前:手順をスキルにする

スキルは、保存した手順を必要なときにClaudeが自動で読み込む仕組みです。プロジェクトの指示はそのプロジェクトの中だけで効きますが、スキルはどのチャットでも使えます。Customize > Skills から管理できます。いちばん簡単な作り方は、チャットでClaudeに頼むことです。

この手順をスキルにしたいので手伝ってください。
仕事の内容:打ち合わせメモから取引先向けの報告メールを作る
渡す情報:打ち合わせメモ、相手の社名と担当者名
出力の形式:件名と本文、400字以内
提出前の確認:[チェックリスト]
情報が足りない場合は推測せず「未確定」と書くこと。
どんな依頼のときにこのスキルを使うのか、説明文をはっきり書いてください。

説明文は具体的に書くほど、正しい場面で呼び出されます。「文章作成を手伝う」では広すぎます。

日曜の午後:わざと難しい例で試す

素直な入力でしか動かない手順は、まだ完成していません。担当者が書かれていないメモ、日付が食い違っているメモ、意味の取れない一文が混ざったメモを渡してみます。そのときに質問してほしいのか、未確定と書いてほしいのかを決め、指示に書き足します。

最後に、プロジェクトの中でこう頼みます。

今週の実際の仕事です:[メモを貼る]
1. このプロジェクトの指示と資料を使って、メールを作成してください。
2. 適用したルールと、設定に書かれていなかったため推測した箇所をすべて挙げてください。
3. 最初の下書きをもっと良くするために、指示や資料に加えるべき修正を三つ提案してください。

設定でできること、できないこと

ここでやっているのはモデルの学習ではなく、前提情報を渡しているだけです。だからすぐに効きますし、いつでも元に戻せます。一方で、設定を整えても事実の正しさは保証されません。数字や日付は、送る前に必ず自分で確認します。

日曜の夜には、プロジェクトが一つ、スキルが一つ、チェックリスト、そして自分で確認した出力が二つ手元にあるはずです。月曜は、それを実際の仕事で使ってみてください。その仕事が手に馴染んだら、次の仕事で同じ流れをくり返します。

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