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Claude Codeで作る小さなマーケティングチーム

リサーチ、企画、ライター、校閲の四つの役割をサブエージェントで作り、表記ルールと承認の流れまで含めて日本の会社で回す手順をまとめました

「AIエージェントでマーケティングチームを作る」と聞くと、何体ものエージェントが自動で仕事を回している図を想像する方が多いと思います。実際に使えるかどうかを決めるのは、エージェントの数よりも「誰が何を書いて、次の人に何を渡すか」です。この記事では、Claude Codeで小さなマーケティングチームを作る手順を、日本の会社で使う前提でまとめます。

まず「毎週何を出すか」を一つ決める

最初にエージェントを作るのではなく、成果物を決めます。たとえば「メルマガ1本とSNS投稿3本」「LP原稿と広告文の案」「月次のコンテンツ計画」。一つに絞ってください。

そこから逆算すると、役割はだいたい四つに落ち着きます。事実を調べるリサーチ担当、切り口を決める企画担当、書くライター、そして校閲担当です。日本語の文章では、この校閲担当がとくに効きます。

フォルダと共通ルールを用意する

マーケティング用のフォルダを作り、その中でClaude Codeを起動します。構成は一例です。大事なのは、各担当が「どこを読んで、どこに書くか」がはっきりしていることです。

marketing/
  CLAUDE.md
  brand/
    audience.md
    voice-samples.md
    hyouki-rules.md
  research/
  plan/
  drafts/
  reviews/

CLAUDE.md はそのフォルダでセッションを始めるたびに読み込まれるファイルです。ここには短く、誰に売っているか、ブランド資料の場所、守るルールだけを書きます。詳しくは公式ドキュメントにあります。

日本語の場合、hyouki-rules.md(表記ルール)を別ファイルで持つことをおすすめします。

# 表記ルール
- 文体は「です・ます」で統一する
- 数字は半角、英単語の前後に半角スペースは入れない
- 「出来る」ではなく「できる」、「下さい」ではなく「ください」
- カタカナ語は一般的なものだけ。「アジェンダ」より「議題」
- 誇張表現(業界初、No.1 など)は根拠がない限り使わない

Claudeは日本語をかなり自然に書きますが、何も指定しないと表記ゆれが出ます。ルールを一枚にしておくと、ライターも校閲担当も同じ基準で動けます。

四つの役割をサブエージェントとして作る

Claude Codeのサブエージェントは、.claude/agents/ に置くMarkdownファイルです。それぞれが独立した文脈で動くので、校閲担当はライターの思い込みを引き継ぎません。書き方はサブエージェントのドキュメントにまとまっています。

---
name: kouetsu
description: 日本語の原稿を校閲する。ライターの原稿ができたら使う。
tools: Read, Grep, Glob, Write
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あなたは校閲担当です。
drafts/ の原稿を、research/ の出典と brand/hyouki-rules.md に照らして確認します。
出力は reviews/ に保存し、次の形式にしてください。
・該当箇所(原文をそのまま引用)
・問題点(事実誤り、出典なし、表記ゆれ、誇張など)
・修正案
原稿全体の書き直しはしないでください。

リサーチ担当にはWeb検索を許可し、ライターには許可しない。こうしてツールを絞ると、ライターは調べた事実だけで書くようになります。

メインのセッションで順番に回す

専用のツールは要りません。普段のClaude Codeのセッションが取りまとめ役です。

[商品名]の新機能について、メルマガ1本とX投稿3本を作ります。
1. リサーチ担当で調べ、research/ に出典付きでまとめる
2. 企画担当で切り口と伝える順番を plan/ にまとめる
3. ライターで原稿を drafts/ に書く
4. 校閲担当で確認し、指摘を一度だけ反映する
最後に原稿と、確認できなかった事実の一覧を見せてください。
公開や予約投稿はしないでください。

修正を「一度だけ」に区切るのがポイントです。上限がないと、ライターと校閲が延々と直し合い、文章がどんどん無難になっていきます。

社内で使うなら、承認の位置を先に決める

日本の会社では、外に出る文章ほど確認のステップが多いはずです。稟議や上長チェックを無理に省く必要はありません。むしろ「どの時点の成果物を誰が承認するか」をチームの流れに組み込むと、AIを使うことへの社内の不安も下がります。

私自身、自分のアプリやサイトのマーケティングでこの形を毎日使っていますが、公開ボタンを押すのは必ず自分です。企画の承認、最終原稿の承認、外部への送信。この三か所は人が持つ前提で設計しています。

ターミナルが使えない環境なら

情報システム部門の方針でClaude Codeが使えない場合は、Claudeアプリのプロジェクトで同じ考え方を試せます。役割ごとにプロジェクトを作り、指示と表記ルール、ブランド資料を入れておきます。受け渡しは手作業になりますが、各担当に本当に必要な情報が何かがよく分かります。

最初はリサーチ担当とライターの二つだけで、実際の原稿を一本作ってみてください。手直しなしで受け渡しが回るようになったら校閲担当を、その次に企画担当を足します。前の段階が退屈なくらい安定してから広げるのが、長く使えるチームの作り方です。

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